北海道も7月に入り、ドライブ旅行するには絶好の時期になりました。けれど、そのドライブ旅行に行くにあたって、北海道の人にとっては当たり前のことでも、夏休みなどで北海道に来ている道外の人にとっては当たり前でなないことがあります。そんな道外からやってくる人達が気をつけるべき、大事な2つのポイントをご紹介します。
動物たちには気をつけよう!
一つ目は動物たちです。北海道でも都市部ではそうでもありませんが、少し郊外に行くと野生動物に出会う確率があがります。野良犬、野良猫もそうですが、それ以外のキタキツネやエゾシカなど気をつけるべき動物たちがいます。それらの動物の何を注意しなければならないか、動物別に説明します。
キタキツネ
北海道の動物と言って連想されるものの代表格ではないでしょうか。イメージは雪の中をフワッと大きな尻尾を揺らしながら歩く姿を思い浮かべる人も多いと思います。けれど、夏場は当然夏毛なので冬に比べるとフワッと感がなく貧相に見えます。車で峠道などを走っていて出会う確率は比較的高いです。猫とは違って勢いよく飛び出してくることはほとんどありませんが、エサを欲しがって近づいてきます。北海道だけではなく、どこでもそうだと思いますが、野生動物にエサを与えるのは良くありません。それ以上にキタキツネは「エキノコックス」という寄生虫を持っていて、人が感染すると重い肝機能障害を起こすので、むやみに触れるのは大変危険です。過去には旭山動物園のゴリラなどに感染したため営業停止になったこともあります。
エゾシカ
エゾシカも北海道全域にいて、比較的目にすることの多い動物です。特に山間部には多く、道路を集団で横断することも良くあります。彼らは周りを見ずに車道に出てきますが、途中で立ち止まったりすることもあるので衝突の危険があります。エゾシカは身体も大きく集団でいる事が多いので、1頭飛び出してきたらその後10頭続いて出てくると思った方が間違いないと思います。僕の会社の先輩方が何人も、車道に飛び出してきたシカと衝突して、修理に数10万円かかったり廃車になったりしています。僕も2年前に前を走っていた車が不自然に路肩に止まったと思って追い抜いてみると、車とぶつかったらしく座り込んでいるシカと凹んだ車がありました。
ヒグマ
ヒグマに出会う確率は他の野生動物に比べると格段に低いですが、道内全域に生息しているので、郊外の住宅地付近で目撃されることもあります。車の中から見かけた時は、決して近づかずその場を離れることをお勧めします。決してエサを与えないでください。
その他の小動物
タヌキやエゾクロテン、野生化したアライグマ、ミンクなどの小動物もいます。これらの小動物は突然草むらから道路に飛び出してきます。交通量の少ない田舎道でも避けることができるように、スピードの出し過ぎには気をつけて下さい。
距離感の違いに気をつけよう!
北海道旅行2泊3日で函館の金森倉庫と旭山動物園、知床を観光したいと言う話を時々耳にします。テレビで見るとどこも隣り合っていて近いように錯覚しがちですが、実際には他の都府県と比べて北海道は広いです。なので、このような計画では移動だけで時間が終わるので、行きたい場所がたくさんあっても実際の距離を良く考えて計画を立てて下さい。その時は以下の点に気をつけると良いでしょう。
北海道は想像以上に大きい
函館から札幌まで車で移動する場合、ほぼ半日かかります。札幌から知床までも半日以上かかります。よくテレビで「ショッピングセンターまであと100kmという看板がある」と言われることがありますが、主要都市間や観光地間の距離はそれ以上なので、色々なところに行きたい場合は、カーナビや道路地図などで距離を確認することが大切です。僕が旅行の計画で良く使うのは北の道ナビというサイトです。ここでは出発地、目的地、経由地を主要都市、観光地、道の駅からそれぞれ選べ、さらに高速利用の有無、時間優先か距離優先かを選択できるので、かなり精度良く移動時間を計算できて便利です。
高速道路利用の落とし穴
北海道では高速道路を利用したからと言って、必ずしも目的地に早く到着するとは限りません。行き先と経由地によっては、一般道利用でも時間が変わらなかったり、逆に一般道のほうが早く着く場合もあります。たとえば函館から小樽までは高速利用で約4時間半で走行距離は250km、一般道では約4時間50分で240kmと、長距離ドライブではほぼ誤差範囲の時間となります。そんな時間も距離もほとんど変わらないときに、お金を払って高速道路を通るかどうかは悩みどころだと思います。
まとめ
道外から休みを利用して北海道のドライブ旅行を楽しむ時には、移動距離と時間、野生動物の2つに気をつけていれば、8割以上楽しく過ごすことができると思います。
その土地の特徴を考慮した計画で、楽しいドライブ旅行の思い出を作ってください。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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