道南森町といえば、オニウシ公園の桜が有名ですが、もうひとつ見どころがあります。それが今回ご紹介する「鳥崎八景」です。
「鳥崎八景」はどこにある
森町を走る国道5号線を函館方面から札幌方向に進むと右手に道の駅があります。この道の駅を過ぎて最初の信号を左折してしばらく走ると景色のすばらしい場所があります。国道5号線から曲がる場所には、少し小さいですが木製の看板が立っています。
「鳥崎八景」はどんな場所
国道5号線を山側に入って見える、景観の良いところから8ヶ所にそれぞれ名前を付け、その総称として「鳥崎八景」としています。
ここは森町を流れる鳥崎川に沿って見られる渓谷で、国道からそれほど離れた場所ではありません。地形的に市街地である海沿いから少し内陸に入ると山地になるため、その山々を縫うように流れる鳥崎川で渓谷ができたのだと思います。
「鳥崎八景」の「八景」とは
鳥崎川沿いにある8ヶ所につけられた総称で、川の下流から順に「鳥地獄」、「屏風崖」、「二見ヶ滝」、「獅子狭間」、「虹懸巌」、「駒ケ岳ダム」、「新鳥崎大橋」、「上大滝」となっています。
途中までは道路が整備されていますが、獅子狭間の手前くらいから車一台しか通れないくらい狭い砂利道になっています。ところどころ退避スペースがあるので、対向車が来た場合はどちらかが最寄りの退避スペースまでバックしなければなりません。
僕的「鳥崎八景」の見どころ
八景として見どころが既にピックアップされていますが、僕の好きな見どころをご紹介します。
鳥崎川
まずは鳥崎川自体です。国道5号線から見下ろして見ることもできますが、八景に向かう途中しばらくは川の流れを見ることができませんが、二見ヶ滝辺りから間近に見ることができるようになります。
下流の方は比較的川幅が広くて穏やかな流れですが、上流に行くにしたがって川の流れの変化が激しくなります。川自体も非常にきれいで、清流と呼ぶにふさわしいと思います。そんな流れはヤマメやニジマスが泳いでいそうで、よい釣りポイントが幾つもありますが、これまで何度も景色を見に行っても魚を釣っている人の姿を見たことはありません。
獅子狭間
ここは、上流に向かって道路の左手がすぐに崖、右手に川から大きく突き出した岩、その岩を避けるように流れる川となっていて、鳥崎八景の中で一番景色の変化を楽しめる場所だと思います。
車を走らせるには少し気を使いますが、岩の前後では全く違う景色になりますが、川の流れと山の木々が一体となった、すばらしい景色が広がります。
上大滝
八景の一番最後の場所になりますが、最後だけあって本当に見事です。ここは道路から直接見ることができないので、道路から歩いていかなければなりません。
道路から直接見えないと言うことでお気づきの方もいるかもしれませんが、道路から遠いのではなく、道路との高低差があるのです。道路は昔からある林道のようですが、駒ケ岳ダムまでは川と道路の高低差はほとんどありません。けれどダムを超えると道は少しずつ山を登っていき、上大滝の付近では周りの木々のせいもありますが、道路から川が見えなくなる位の高低差になっています。
川に降りるには、案内看板の出ているところから降りることができます。少し傾斜が急なので、滑って転ばないように注意が必要ですが、2~3分くらいで降りることができます。降りた場所から川に向かって左に十数メートル行くと、見事な滝があります。大瀑布とまではいきませんが、高低差も水量もそれなりに多いので間近で見るとなかなかの迫力です。
急な坂を歩いて降りた甲斐があったと思わせてくれる景色ですが、斜面と河原の石など足場が悪いので、歩きやすい靴が必要です。
まとめ
今回は森町の「鳥崎八景」をご紹介しました。春から秋まできれいな景色を楽しめますが、やはり秋の紅葉は絶品です。川の流れと樹木の紅や黄色とのコントラストや水面への映り込みなど見どころ満載です。まるで自分が風景写真に入り込んだように思えます。
鳥崎八景の詳しい情報については、こちらをご覧ください。
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